2023年3月6日

カラー・アウト・オブ・スペース ─遭遇─

(原題:Color out of space)(ポルトガル/アメリカ/マレーシア,2019)

ラブクラフト原作の『宇宙からの色(異次元の色彩)』の映画化。ラブクラフトは,田辺剛のコミックで(のみ)読んでました。

人里離れた田舎に住む家族5人。ある日,庭に隕石が落ちてくる。それから色々と異変が起こるように。父親はニコラス・ケイジ。少しずつ,しかし確実に,崩壊していきます。そこは見ていて面白かった。まったく頼りにならないオヤジ・ニコラスの制御不能暴走映画ね。そこんところを中心にもっと徹底的に描いた方が良かったんじゃないかなぁ。そう思います。

それに,刃物で人体を切る場面は,あれって,ストーリー上,必要なのかね(二度,あります。母と娘)。生理的な嫌悪感を添えよう,ってことなのかな。要らないでしょう(本筋に影響しない)。人体破壊とかゴア表現とかモンスター化した動物で怖がらせるんじゃなくて,宇宙からの隕石の影響で(本来頼りになるはずの)父親がどんどん狂っていくところがミソ,なのではないかと思うからです。

★★



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