2015年4月27日

年齢と意識

今日,うちの大学の,とある1年生の学生と会いました。4月に入学したばかりの新入生です。なお,学類は心理ではありません。

彼は,古武術研究家の甲野善紀先生のご子息である,甲野陽紀先生に,高校の3年間,古武術の身体操法を学んだそうで,実家を離れて大学に来たので,引き続きどこかで身体的な稽古を続けられないかと,いろいろ模索してきたそうです。

なぜ僕のところに来たかというと,ありがたいことに,高校の時,拙著『空手と禅』を読んでくれたそうで,それを頼りに訪れた,ということです。

こうして身体の微妙な感覚に意識を向ける,そういう術に興味を持つというのは,一般的な傾向としては年齢と比例している,つまり,年齢とともに興味関心が高まるので,若ければそういう武術的身体の,特にその微妙な差異や変化に興味なんて持たないものだとばかり思って半ば諦めていました。しかし今回,彼と会って,若くても分かる人はいるのだということが分かりました。

彼には是非,自ら同好会(サークル,研究会)を立ち上げてもらって,こういう,身体の術への興味関心を潜在的に持つ若い人たちへ,門戸を開くというか,受け皿になるというか,きっかけを与えるというか,そういう存在になってもらいたいと,心より願っています。

僕も是非,同好会が立ち上がったら,習いに行こう。同好会には顧問が必要だから,僕がいつでも顧問になります。

もし興味関心のある方がいれば,とりあえず,湯川までご連絡ください。

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