2015年11月2日

その場で立って太極拳

坐式太極拳も良いですが,その場で肩幅に並行に足を置いたまま,体重移動なども入れながら上半身で練る太極拳も,良いかもしれません。

利点としては,第一に場所を取りませんね。得てして太極拳は套路の移動距離が長くて,気持ちよく途切れずに練るためには結構広い(長い)場所が必要です。そのために僕は,楊家の八式と言われる左右対称の短い套路で太極拳を練っています。これをさらにその場で移動せずに練ると,場所はまったく取りません。

もう一つに,じっくりとそこに立つので,足の裏で大地につながる感覚がより得られる感じがします。もちろん,太極拳そのものがじっくり大地につながる練功なのですが,その場にそのまま足をつなげながら体重移動をじっくり味わうと,よりつながる感じがする,ということです。

こうすると,少し空手に感覚が似てきます。空手と太極拳(楊式)の違いは,空手は比較的両足を同時に地につけている時間が長いのに対して,太極拳は同時に両方足をつけるときがあまりありません(常にどちらかに体重が乗っているか,一方の足は地面から離れている,つまり陰陽になっています)。

足の具合としては,起勢(起式)のままで練る,ということです。

そもそもこうしてみようと思ったのは,相変わらず膝の痛みが引かないせいであり,もちろん,坐式でやればそもそも足を使わないので痛まないのですが,どうにか,立った形でやりたいと思い,こういうやり方でやってみています。

これを命名すれば,Grounded (Grounding) Tai Chiでしょうか。

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