2021年7月30日

レッド・プラネット

(原題:Red Planet)(アメリカ,2000)

2050年,地球は環境汚染でまもなく住めなくなるので,人類は火星に移住するために,火星の地球化を進めていた。火星の極地の氷河を破壊して二酸化炭素を発生させ,同時に藻類を送り,その二酸化炭素でもって酸素を発生させるという計画である。順調に藻類は増え,酸素レベルも上がっていたが,突然下がり始めた。これを調査すべく,人類の未来をかけて,科学者グループが宇宙船「マーズ1」に搭乗して火星探査に出発する。

「レッド・プラネット」つまり赤い惑星とは火星の通称ですね。赤く見えるのは地表面の酸化鉄のせいで,実際に火星の北極のクレーターに氷の湖があるようです。ちなみに,漢字の「火星」という呼び方は,五行説(世界は木火土金水の五要素からなるとする東洋思想)から来ているそうです。赤いから火を連想したのでしょう。

実はこれ,鑑賞は二度目でした。以前,どこかで見たのですが,見たことを忘れていて見始めたところ,見たことに気がつきました。そういうのはときどきありますね。同じタイトルから惹かれるのは,昔も今も自分があまり変わっていない証拠でしょうか。

この映画はいわゆる「テラ・フォーミング」の話です。テラ・フォーミングといえば,漫画原作の邦画『テラ・フォーマーズ』がありますね。アニメやゲームにも展開しているメディア・ミックスの人気作品です。テラ・フォーマーズも火星は(予想を遙かに超えて)とんでもない状況になってたわけですが,『レッド・プラネット』も,計画通り藻類が全然増えていないカラッカラの赤い土ばかりで全く地球化していない火星で途方に暮れます。

★★


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