2023年2月2日

私はすでに死んでいる:ゆがんだ<自己>を生み出す脳

アニル・アナンサスワーミー(著)藤井留美(訳)春日武彦(解説) (2018) 紀伊国屋書店

コタール症候群,認知症,身体完全性同一性障害,統合失調症,離人症,自閉症スペクトラム障害,体外離脱・ドッペルゲンガー,恍惚てんかん。非常に面白かった。ポイントは,身体感覚,つまり脳部位としては「島皮質」。意識,自己,私の話。

神経科学者のような専門家が書いた本じゃなくて,科学ジャーナリスト(科学ライター)が取材して書いた本だから,あくまで一般の人にとって分かる範囲の用語や説明で書かれていて,読んでいて安心です。神経科学的な説明にあまり深入りはしません。専門家の書く本は時に,専門的に説明が微に入り細に入り,よく理解できない(難解すぎる)ことがありますが,この本はそんなことはありませんでした。


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