2015年8月8日

ファンソン

タイチ(太極拳)あるいは中国由来の武術や身体技法には,腰と膝を緩めるファンソン(放松,放鬆)というのあります。

空手も中国由来の武術ですので,同じような腰と膝の使い方をします。

このファンソン,それこそ術としての基本中の基本でありつつ,それでいて永遠に体得できないんじゃないかと思えるほど難しい身体操作だということは,タイチをされている方はお分かりかと思います。いや実に難しい。

多くの人が言葉で説明しようとしていますが,結局は体感するしかなく,それは師の教えと動きとを踏まえながら,自分で自分の身体を探りながら(対話しながら),見つけていくしかありません。

主にはやはり腰の操作でしょう。
臍を上に向けるとか,骨盤を立てるとか,言います。

空手では,我が師である小林先生やその師である西田先生は,(尻を)締める(巻き込んで前に絞り込む)と言います。そうすると必然的に骨盤が回転して立ちます。臍が上を向きます。結果,膝も緩みます(緩ませないと,この動作をそもそもできません)。西田先生はしかし,骨盤の立てすぎというか,回転しすぎというか,大げさに立てる必要はない,とも仰っていました。解釈すれば,締めすぎもまた良くない(やり過ぎは良くない),ということでしょうか。

タイチでは,我が師であるSteveは,尾てい骨(tailbone)を巻き込む・挟み込む(tuck),と表現します。そうすることで腰(lower back)が開きます。腰眼のツボが開きます。動作としては,小林先生や西田先生の言っていることと同じになります。

いやしかし,こうじゃないかといろいろ試してやっていますが,これだ!という感覚には,まだまだほど遠い。

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