2020年10月19日

キャラクターからつくる物語創作再入門:「キャラクターアーク」で読者の心をつかむ

 K・M・ワイランド(著)シカ・マッケンジー(訳) 2019 フィルムアート社

物語(ここでは特に「映画」)は,プロット(構成)とテーマ(主題)とキャラクター(登場人物)の3つの柱からなり,そのうち,キャラクターはプロットと絡みながら物語を通してどのように変化していくか(アークするか,弧を描くか),それが物語としての面白さと深みを増すポイントであることを解説した本。変化(アーク)の仕方は3種類,ポジティブとフラットとネガティブ。

映画の構成についてもよく分かる良書だと思います。難しい用語はほとんど出てこず,誰でも理解できる言葉でアークの詳細が述べられています。なるほど確かに良い映画はこういう風にアークしてるよなぁと,つくづく納得。

来年度から,経営学部向けに「映画論」の授業を開講する予定なので,その参考書にしよう。


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