2020年12月5日

2001年宇宙の旅

(原題:2001: A Space Odyssey)(アメリカ/イギリス,1968)

また観たくなって観ました。前に観たときはもっとずっと長い映画と感じましたが,二回目だからか,そんなに長く感じませんでした。たぶん,「2001年宇宙の旅」に関する色々な評論や解説を読んだり聞いたりしてきたから,シーンやセリフを確かめつつ観たせいもあるかも。まぁしかし,これ,1968年の映画なんだから,すごいよね。

最初に観たときは,モノリスも何なのかさっぱり意味が分からないし,最後の木星に着いた後のサイケなシーンもよく分からないし,なんでこれが名作なんだといぶかしく思いましたが,映画関連の本を読んでいるとしばしば遭遇する解釈論に触れるにつれ,なるほどそういうことなのかと腑に落ちました。で,もう一度鑑賞。

ところで,改めて観て一つ疑問。物語の中心的要素の一つに,HAL9000の暴走というのがありますが,これ,そもそもHALはなんで狂うのでしょう?いや,物語としてコンピュータが狂う(故障する)直接的な理由はなんとなく理解できますが,「コンピュータが狂う」というのは間接的には何のメタファーなんだろうか,何を象徴してるんだろうか,どういうメッセージなのかなと思って。

合理的な論理計算や物理科学を超える(逆に言えば,理性は生命の成長や進化にとってマイナス?),ってことなのかな。それとも,どれだけ高度な演算処理ができても,決して人間は超えられない(コンピュータは人間にはなれない),ってことかね?

★★★★


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