2022年9月2日

教養のグローバル・ヒストリー

北村厚 2018 ミネルヴァ書房

戸田山先生の『教養の書』で紹介されていた本書。副題は,「大人のための世界史入門」。読んで感動しました。自分が知ってる断片的な世界史の知識(それも,けっこうあいまいな断片的知識)が,グローバル・ネットワークという観点から一つにまとまっていく面白さ。ほほう,なるほど,そういうことか,ははん,そういう風につながるのね,これはこれと関係があったのか,などなど発見多数。

カバーにはこう書いてある。

「高校世界史Bの教科書にある内容をもとに,地域や文化をつなぐネットワークを俯瞰したグローバル・ヒストリーの通史。日本史,西洋史,東洋史の枠組みを突破し,世界中が結びあう歴史を学ぶ。地図や図版を多数収録,大人が学び直すための世界史入門」

まさにこの通りです。今の高校は「歴史総合」という科目になって,こういうグローバルな歴史学習が当たり前の時代になっているようですが,30~40年前の自分が中学や高校のときに習った歴史に関する拙い知識が新たな視点と新たな情報で結びついていく快感は,なかなかのものなので,今時の中学生や高校生がとってもうらやましい。こうやって教わってたら,もうちょっと歴史が面白いと感じられたかもなぁ。


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