2021年9月18日

ライフ

(原題:Life)(アメリカ,2017)

各国の優秀な科学者が集まる国際宇宙ステーションで,火星探査機によって採取された火星の土から,人類史上初の「地球外生命体」を発見。このニュースを聞いて歓喜に沸く地球では,その生命体に「カルヴァン」と名づける。国際宇宙ステーションのクルーは,試行錯誤しながらその成長を見守るが,装置の故障で動かなくなってしまう。焦ったクルーは,試しに軽い電気ショックを与えてみるのだが,これに対して突如,カルヴァンは恐ろしい力とスピードで反撃。凶暴なカルヴァンを危険と判断したクルーは駆除を開始するが,カルヴァンはことごとくかわし,次々とクルーを抹殺し始める。

映画『エイリアン』と同型の宇宙船閉鎖パニックホラー。”火星”からやってきたということで,タコ型であることがまた憎い(ペタペタヌルヌルと気持ち悪い)。最初はミドリムシみたいな状態から,どんどん成長し,人間はすぐに歯が立たなくなり,あっという間にやられてしまう。酸素と肉をひたすら欲するが,宇宙空間でもある程度は生きられる。とんでもない生命力。これが地球に入ってしまったら,人類は滅亡するかもしれない。絶対に地球に入れてはならない。残されたクルーのミッションは,カルヴァンの駆除,駆除が無理なら隔離,隔離が無理ならもろとも宇宙の藻屑となることを選ぶ。

真田広之が,日本人クルー「ショウ・ムラカミ」として出演。主人公はジェイク・ギレンホール。この垂れ目の疲れた(憂いのある)顔,どっかで見たことあるなぁ,確かこの人,『ミッション:8ミニッツ』(アメリカ,2011)の主人公コルター大尉では?と思ったら,やっぱりそうでした。そしてこの人なんと,あの『ドニー・ダーコ』(アメリカ,2001)の主人公ドニー(←高校生役)でした!いやはや,こんなところで,つながった。確かにあの垂れ目の疲れた顔は若いときも一緒。

エイリアンとの戦いになったら,あとはもうどうサバイバルするか,この小さいけど賢くて素早くて凶暴なタコ型とどうやって戦うか,それが見所。宇宙空間で未知の生物と戦ったらこうなる。

★★


0 件のコメント:

コメントを投稿