2021年10月8日

1手ずつ解説する四間飛車

西田拓也 2020 マイナビ出版

「1手ずつ解説する先手中飛車」と同じシリーズ(「四間飛車」の方が先)。だいたい1ページ2~4手ずつ進めて1手ずつ意味を説明するので,非常に分かりやすい。将棋の手はすべて意味があるわけで,意味のない手はない!(無論,相手の出方を見たり,間を取ったりする手として戦局にほとんど関係の無い手を指すことはあると思いますが,それとて,「出方を見る手」「間を取る手」であり,意味があります)。

と偉そうなことを書いていますが,なるほど,この本を読めばそういう意味があるのかといろいろと発見がありました。一見関係なさそうだったり,意味が分からなかったりする手も,こうして丁寧に説明されると良く分かります。四間飛車というのがどういう方向性と戦略をもった形なのか,その入口が分かりました。

数手ずつの説明でもなかなか難しかったですが,何冊か読んでいる内に,盤上で駒を並べなくても段々分かるようになってきました。とポジティブに感じるのですが,しかし,それはもしかしたら,これの前に読んだ同シリーズ「先手中飛車」(戸辺誠著)の方がただ単に難しかったのか(中級者向け?),それとも,一般論として四間飛車の方が中飛車よりも分かりやすいのか,その辺はよく分かりません。

ただ,子どものように,とにかく何局も指して実戦で感覚を養うというパワーはないので,定跡書や棋譜並べや詰将棋で地道に勉強しながら少しずつ棋力を上げていく方が五十歳にはちょうど良いし,これがまた妙に面白い。

ちなみに,解説しているのは,角交換しないノーマルな(クラシックな,ベーシックな)四間飛車です。初心者である僕はまずここから。



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