2021年10月2日

全戦法対応 将棋・基本定跡ガイド

長岡裕也 2017 マイナビ出版

最近将棋を本格的に(?)やり始めたのですが(もちろん,始めたばかりなので,まったく全然まだ強くありません),本書は,基本的な戦型(居飛車,振り飛車)の,それぞれの序盤の駒組みの流れを知る上で,ものすごく分かりやすい本です。一手形式の問題集の形になっているので,その一手の意味や説明(なぜこの順番で駒組みするのか,もし相手がこう来たらこうする,とか)が,丁寧に書かれています。

私のような,小学生以来,久し振りに将棋を指し始めました(並べ方や動かし方ぐらいしか知らない),という人には,たいへん価値のある,良い本です。

というのも,他にも戦型や定跡を解説した本はいくらでもあるのですが,展開が数十手まとめて書いてあったり(この場合,まず棋譜並べ的に手をなぞらないと良く分からないし,なぞった上で読んでも,何をどう打ったか忘れてしまってイマイチ要点が飲み込めない),盤上の位置(筋と段)を表す数字ばかりが並んでいたり,専門用語(?)ばかりでちんぷんかんぷんだったり,と言う本が結構多い,と思うからです。やっぱり,「超」のつく初級の私のような「超」初心者は,まずは,こういう,初手から一手ずつ懇切丁寧に説明している解説書が,とっつきやすいと感じています。

この本を読んで,序盤をどう進めていったら良いか,そしてそれぞれの戦法の方向性や思想が,おおまかに分かりました。「超」初心者にオススメです。



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