2022年1月29日

EXO<エクソ:地球外侵略者>

(原題:SUM1)(ドイツ,2016)

原題は,主人公のコードネーム。侵略者(”EXO”と呼ばれている)によって地上は危険地帯となり,人類は地下へと避難した未来社会。侵略者の侵入を防ぐべく,地上の監視塔に配備される兵士の任務期間は100日。任務は,監視塔に一人で駐在し,侵略者の侵入をひたすら監視し続ける。任務に集中するため,遙か遠くにある隣の監視塔に行ってはいけないし,その監視塔にいる兵士と交信してもいけない。そんな孤独な任務の中,何日経とうが一向に侵略者の侵入はない。毎日毎日,「異常なし」の報告という単調な生活に,少しずつ精神が壊れていく。

とまぁ,設定は非常に良くて,興味をそそられました。全体的にチープな感じと間延びした感じは否めないですが,設定が良かったので目が離せず,途中までは「この後どうなるのか!?」「で,結局,事の真相は!?」とワクワクしましたが,後半から持っていくだけ持っていって,最後(結末)はイマイチでした。最初の設定を活かして,最後まで押し切るべきだったんじゃないかなぁ。

途中途中でやや意味が分からないエピソード(仕留めたヘラジカの生肉をかじるとか,全裸で外に出るとか。精神が崩壊して,高度管理社会から自然へと回帰する,みたいな意味なのか)が挿入されますが,それらが必要なのかどうか良く分かりません。

ドイツの作品ですが,全編英語だったと思う。英語吹き替え版だったからかね。

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