2022年2月21日

グンダラ ライズ・オブ・ヒーロー

(原題:Gundala)(インドネシア,2019)

インドネシアのアメコミ風ヒーロー。幼い頃に,正義感溢れる父を殺され,孤児(浮浪児)となったサンチャカ。大人になったサンチャカは,工場の警備員をして暮らしている。孤児だったときに,生きる術(格闘術)を教わった青年アワンから,生きたければ人と関わるなと諭されたことを心に刻み,悪行も見て見ぬ振りをしている。しかし,父親譲りの正義感ゆえ,困っている人がいるとどうしても関わらずにはいられない。とうとう,隣の部屋に押しかけているチンピラに黙っていられず,得意の格闘術で蹴散らしてしまう。

その後とにかく,いろいろエピソードがあって,伏線?らしきものもたくさんあって,本作だけでは全然拾いきれなくて,消化不良です。無論これは,シリーズを狙ってるようなので(でなければ,意味不明な映画です),たぶん,これからキャラクターとして色々活躍するであろう人たちが何人か登場します。敵の殺し屋達もいろいろいて,そういう奇妙な殺し屋が出てくるところは良かった(が,いずれもサラッと出てくるだけ。もう少しねっとりクローズアップして欲しかった)。

主人公のサンチャカは,どうも稲妻を操る力を持っているらしく,しかし,本当は人と関わったり面倒に巻き込まれるのは嫌だったりする,等身大の普通の青年っぷりは良かった。ヒーローったって,人間としては普通こんなもんでしょう,というところが,単なる超人による超絶アクションを見るよりも好感が持てました。格闘アクションは,香港カンフーに比べたら,なんとなくゆっくりで緩いけど,それはそれ。インドネシアアクション。肘打ちとか棍棒を多用するのはシラットか。

次回作を観るか,って言ったら,観ないかも(笑)。

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