2022年5月19日

禅問答入門

石井清順 (2010) 角川選書

「禅問答」(公案)というと,なんだか小難しくて哲学的で意味不明,というイメージですが,それがなんで意味不明なのかを説明するとともに,そもそもどういう意味なのかをそれが語られた状況や語り継がれる背景を踏まえて説明することで,難解に見える「禅問答」を解きほぐそうという本。なるほど「禅問答」がなんでこんなに分かりにくいのかが,少し分かりました。

禅の歴史もざっと解説していますし,禅問答がいかに禅の思想を表現しているかも解説していますので,いつもとはまた違う角度から禅を知る上で良い本でした。



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