2022年5月30日

翻訳がつくる日本語:ヒロインは「女ことば」を話し続ける

中村桃子 (2013) 白澤社・現代書館

外国人の発言や外国の小説や外国の映画は,どのような日本語に翻訳されているか。深く考えたことがなかったが,本書を読むと目から鱗。確かに,なるほど,そうだよね,そうなってるなぁ。

翻訳を眺めてみると,我々が強固に持ち続けている信念や価値観が浮き彫りになる。そして,こうした翻訳行為を通して,我々が持っている信念や価値観が繰り返し強化され続けていく。

この他,もっと色々示唆に富む話が分かりやすく語られているので,中村先生の本は他のものも含めて,いずれもオススメです。言葉に興味のある人,特に言語から社会を見たい人は是非。社会言語学は面白い。



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