2022年3月15日

エクス・マキナ

(原題:Ex Machina)(イギリス,2015)

検索エンジン「ブルーブック」のプログラマーであるケイレブは,社長の別荘(山奥)に1週間滞在できる社内抽選に見事当選する。社長のネイサンは13歳でブルーブックのプログラムを開発した天才であり,巨万の富を持つ。ケイレブのような一社員がなぜ社長の別荘に呼ばれたのか。それは,ネイサンが開発しているAIの実験に協力してもらいたいから。そのAIとは,女性型のアンドロイド。ケイレブは「エヴァ」と呼ばれるそのアンドロイドと面会する。

アンドロイドの映像は見事。でも,ストーリーに新味や深みはあんまりない。ただし,心とは何かを考える上では,分かりやすくて良い教材になると思う。

タイトルの「エクス・マキナ」の意味を調べてみましたが,「デウス・エクス・マキナ」というのがあって,これはラテン語で,「古代ギリシャ・ローマ劇において,困難な状況に陥った主人公を救い出すために,舞台上方からつり降ろされる神」とありました。あるいは「(小説や日常生活における)救いの手(神)」ともありました。AIを作るということは神の所業だというような会話が出てくるので,「神」を暗示してるのかね。それとも,「機械の向こう」って意味なのかな。

★★

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