2014年9月18日

正しい歩き方と歩く瞑想

足を並行に真っ直ぐ出し,母指球で後ろに蹴り出して歩く。これを昨日も一日実行してみた。すると,以前の,足の甲とすねの外側の痛みはなくなった。やっぱり歩き方が問題だったのだ。

この歩き方は,結果的に,内腿の筋肉を使う。内腿が締まるので,骨盤が安定する。骨盤が安定するので,その上に背骨が安定して載り,頭蓋骨も坐りよい(?)位置に落ち着く。つまり,姿勢が勝手に良くなるのだ。

小笠原流の小笠原清基という人が書いた『疲れない身体の使い方』という本を読んでいる。私たち人間は,その骨格や筋肉に見合った立ち方歩き方坐り方をしていれば,疲れないのだとある。でも,長い年月をかけて間違った立ち方歩き方坐り方をしていると,そのために本来正しい身体の使い方に必要な筋肉が衰えてしまって,いざ正しい使い方をしようとすると筋肉痛になったりするというドツボにはまってる,と書いている。(「ドツボ」とは書いてないけれど:笑)

いやまさにその通りだ。こうして正しく歩いてみると,内腿の筋肉がぐっと締まる感じがする。ほんのりと筋肉痛である。それから,土踏まずから母指球にかけての部分が筋肉痛っぽい。しかし,この痛みは,これまでの足の甲やすねの外側の痛みとは全然違う。これまでは,不快に慢性的に痛かったけれども,今の内腿と母指球の痛みは,運動した後の心地よい筋肉痛である。つまり,前者は疲れた痛みであり,後者は鍛えられた痛みである。

『疲れない・・・』でも一番強調されているのが,この内腿の筋肉。大腰筋,というらしい。この大腰筋に限らず,内腿の筋肉を鍛えるのは,O脚の矯正にも良いだろうし,上記のように,姿勢も良くなる。歩くというのは日常で多くの時間を費やしている動作であるから,これを全部稽古にすることができるわけだ。

『疲れない・・・』には,武道ではこの大腰筋を使う,その他各種スポーツもそうだとあった。いや,僕など武道をやってるわけだけれど,全然鍛えられてなかった。反省。この,歩く稽古を,これから徹底していこう。

そして,こうして歩くことを稽古にするためには,歩くことを常に意識している必要がある。つまり,歩行瞑想である。昨日,身体技法研究会では,マインドフルネス瞑想の歩行瞑想を,学生と一緒にやってみた。まさに,ゆっくり歩くという動作に注意を集中するわけだけれども,ちょうどこうして歩く動作そのものの見直しをしたところで,僕としてはグットタイミング。

歩くを稽古にするためには,同時に,実質的には歩行瞑想をすることになる。今までの癖や週間があるから,気を抜いてワンダーするとつい横着な歩き方に逆戻りしてしまう。そうならないためには,マインドフルに歩く必要がある。一石二鳥。一挙両得。お得です。

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